今や永康街エリアは牛肉麺店激戦区。その中に殴り込みをかけるように参入したチャレンジ精神あふれるお店がここ。激辛スープと白湯スープの2種類が看板で、麺も手打ち風。場所は金華街と、永康街エリアからちょっと外れた場所ですが、餃子もおいしいおすすめ店です。
ほら、昼時に行ったら、地元客でみるみる満員に。この牛肉麺激戦区で大健闘しているのがわかります。
で、こちらが看板メニューの「老虎麻辣麺」(150元)。コクのあるスープが独特です。肉は牛・豚・羊からひとつ選択できて、鴨血、モヤシ、豆皮など、いろいろな具が入っています。「標準辣~大辣」まで4段階の辛さが選べるのですが、日本人には「小辣」が無難なようです。
これが、鴨血といわれる、鴨の血を固めたお豆腐。よく鍋料理に入れられている食材で、歯ごたえがあって、特に激辛スープがしみこんだものはたまりません。人によって好き嫌いがあるみたいですが。
澄まし汁の「清燉牛肉麺」。スープは少し甘みさえ感じるコクの深さ。しかも飲み越しも爽やかだったので、たぶん余計な調味料を加えずに、時間をかけてダシをとっていると思われます。看板の「老虎麻辣麺」以上に、この上品な味、ぜひ試してもらいたいですね。
四角いお皿にサーブされてきた川味炸醤麺の盛りつけはとても上品でした。麺はシャキッとしていて、もちもちっとした手打ちうどん風。さっぱりといただけるので、辛いのが苦手な人には最適かも。
こちらはエビ入りの蒸餃子。水餃子もありますが、まず皮が軟らかくて口に残らない!ご主人に訊くと「全發麺使ってるからね」とのこと。つまりよく発酵させた皮だから口溶けがいいのだそう。しかもニラと豚肉を混ぜた餡もプリプリで美味しかった!
「抄手」と呼ばれる、ワンタンの辛みソースかけもすすめられたので注文してみたのですが、このタレの辛みが絶妙で、ワンタンのほうも大ぶりでボリュームがたっぷり。サイドメニューに、ぜひチャレンジしてみてください。
こう並べると、黒っぽくてよくわかりませんが、ソースやスープがそれぞれに工夫を凝らしてあって、こちらのオーナーは唐辛子の使い方をよく知っているんだな~と感心しました。
店先には、牛肉麺店にはつきものの、小皿料理が並べてあります。一皿20元から。
さ てさて、こちらがご主人自慢の自家製ラー油。左のビンに入っているのが赤唐辛子から造ったラー油(辛みが強い)、右のビンが青唐辛子から造ったラー油(香 りが強い)。これをお好みで混ぜて(右の皿のようになります)餃子などにつけると、さらに味がひきたちます。そして左の皿には切干大根入りのラー油。これ らはぜひお土産に瓶詰になったものを持ち帰ることをおすすめします!
右 がガンコ一徹の職人オヤジ。この人、厨房の真ん中に陣取って、店を見守りつつ、仕込み作業に余念がありません。それでも、こちらのいろいろな質問に気前よ く答えてくれたり、味作りのウンチクを話してくれたり、とてもユニーク。オヤジさん、いいお弟子さんを育ててくださいね!
で、オヤジさん、メニューにない隠し球もたくさん持っていて、こんなものを特別に食べさせてくれました。一見生ハムの輪切りかな、などと思ったのですが、なんとこれは「豚足ハム」なのだそうです。
ハ イ、輪切りになる前の姿も見せてもらいました。豚足をミンチにして皮に詰めたもので、とても手がこんでいるもの。「そのうち、メニューにするつもりだけ ど、こういう手間がかかるものはなかなか商品化できなくて」とのことでした。「オヤジさん特製のマーボ豆腐、人気でそうなんだけどな」とか一瞬考えちゃい ました!
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ところで……
忠孝東路の微風広場の向かいにもお店があるというので、見学に行ってきました!場所は、市民大道と大安路の交差点付近。オレンジがイメージカラーになっているので分かりやすいです。
しかも、庶民的で油っぽい!というイメージの強い麺店なのですが、こちらの店はとってもすっきりとしていて、まるでスイーツかなにかを出すカフェみたい。
こちらのお店を切り盛りしているオーナーの息子さんとおかみさん。ちなみに、この家族の長男の嫁が日本人という縁もあって、こちらのご家族はみなさん親日。メニューも日本語があるので注文の際はご心配なく!
住所
永康店
[map zoom=”15″]台北市金華街203号[/map]
台北市金華街203号
(02)2391-3483
微風店
[map zoom=”15″]台北市市民大道4段56号[/map]
台北市市民大道4段56号
(02)27111595
営業時間 11:30~14:30、17:30~21:00(年中無休)
日本語メニューがあります
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