【台北マッサージ体験記】技術ひとつで勝負する隠れ家。「妙仙慧養生會館」レビュー
日本では毎日長時間のパソコン作業で疲れていたので、「台北に来たらマッサージに行く」と決めていた。
今回訪れたのは、知り合いに紹介された「妙仙慧養生會館」。
実はこのお店、コロナが始まる数年前まではアンバサダーホテルの近くで40年近く営業しており、日本人駐在員も足繁く通う名店だったそうだ。

お店の雰囲気とロケーション
現在は場所を移し、MRT圓山駅から徒歩5分ほど。中学校横の小道を入ってすぐの、こぢんまりとした建物の1階にある。
現在は、お母さんと息子さん、お嫁さんの家族3人で営んでいるアットホームな雰囲気だ。表看板やメニューには日本語表記があるが、会話は片言の日本語での対応となる。
今回のメニューと料金
私が選んだコースはこちら。
足裏マッサージ 30min + 全身マッサージ指圧 30min
計 60min / NT $1200
入口のカウンターで希望のコースを伝え、奥の部屋で用意された服に着替える。
いよいよ施術のスタートだ。
施術体験:確かな技術と「手」で感じる診断
1. 漢方の香りに包まれる足湯
まずは入口横のマッサージ椅子に座り、足湯で両足を暖める。
漢方の香りがする入浴剤を入れてくれた。台湾好きなら、足から台湾にどっぷりと浸ることができるはずだ。
2. 足裏マッサージ

片足からマッサージが始まる。
身体の大きい息子さんが担当だったので「圧が強過ぎないか?」と少し心配したが、それは杞憂だった。

「あまり強くなり過ぎないよう、お願いします」
と声をかけたこともあり、ちょうどよい塩梅の強さで、私の足に刺激を入れていく。
マッサージ中は言葉数が少なく、手で私の体調を感じ取るように黙々とマッサージを続けてくれた。
3. 体からのメッセージ

仕事が忙しいせいなのか、ホルモンバランスのせいなのか、最近は背中の筋や腰に神経痛が起きることが増えていた。その旨を伝えると、ひと段落ついたところで彼が一言。
「緊張しやすいですね」
「体がとても疲れています」
まさにその通りだった。
4. 全身マッサージで解放される

30分の足マッサージの後は、奥の部屋に移りベッドで背中のマッサージへ。
眠ることはなかったが、「いつまでもこのマッサージが続いてほしい」と思うぐらい、身体が解放されていくのが感じられる。
実際、その日の夜は快眠で、久しぶりに体が軽かった。

「技術力があれば場所は関係ない」店主の信念
施術後、気になっていたことを中国語で店主に聞いてみた。
「なぜ、観光客があまり来なさそうなこの場所に開店したのですか?」
彼は穏やかながらも、目の奥にしっかりとした自信を宿してこう答えた。
「技術力があれば場所は関係ない。口コミで固定客はついてきますから」
実際、私も知り合いから紹介されてここに来たわけだし、マッサージを受けてその言葉通りだと思った。
観光客が頻繁に通るエリアではないけれど、この近辺は昔ながらの台湾の下町だ。近くには孔子廟や大龍街夜市がある。
1990年代からよく足を運んだ台北。確か、桃園空港から空港バスがこのエリアを経由して、アンバサダーホテルに向かったと記憶している。
まとめ:信頼と技術の店
自分たちの技術力を信じ、顧客たちとの信頼関係を紡ぎながら、しっかり基盤を固めているそのお店に、また足を運びたいと思わせる魅力を感じた。
店を出てからも、店の軒先からお母さんとお嫁さんが手を振って見送ってくれているのが見えた。
妙仙慧養生會館

- 住所: 台北市承德路三段208巷19号
- アクセス:MRT圓山駅から徒歩約5分
- 電話: 02−2536−1956
- 携帯: 0913-351889
- 営業時間: 11:00〜23:00
予約について
LINEでも予約可能です。
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