台湾でいま、巷の注目を集めているのが「Wether Girl」。コスプレ姿のモデルさんが日替わりでダンスをしながら台湾の天気予報を伝える、というスタイルの動画サイト(http://pgm.nexttv.com.tw/weather/)だ。
「台湾は女の子がカワイイ♪」とは観光で来る人たちの間でよく聞く話。色白で、足が長くスタイリッシュな肢体と、日本人とも似た顔立ちに親近感を感じるのだろうか。
女性グループアイドルの人気も高い台湾だけあり、かの人気ユニット・AKB48の姉妹グループ「TPE48」を発足させては?という噂がたちはじめて1年ほどがたつ。さらに若者が集まる西門町界隈で「AKB48」がテーマになったカフェとショップが誕生するなど、話題はもりあがったが、実際にオーディションが行われた、という話はなかなか伝わってこない。
商業紙「apple daily」が主宰するこの動画サイト、アクセスしてみると、6月は「卒業式バージョン」。学生服姿で、スカートはもちろんミニ。「ハ~イ、月曜日ガール、ハイちゃんです」となんと、日本語バージョンもあった。アクセスする言語によって、トークが変わってくるのだ。しかも、そのたどたどしくも舌足らずの日本語が、なんとも「萌え」てしまうのだ。卒業バージョンらしく、最後は「忘れないで……」のひと言で終わった。
一週間日替わりなので、7人のチーム。どの女の子も目がぱっちりして、あどけなさが残る典型的な台湾系美人で、素人っぽさがなんとも心ひかれる。
毎月ごとに季節やテーマに合わせたカラーのコスチュームに衣替えして、ダンスもいろんなスタイルを取り入れていて楽しい。
AKB48のように歌やステージがあるわけではないので、爆発的、とはいえないが、「隠れアイドル」として静かに知名度が広がっている、といったところだ。
日本には「美人時計」のような画像サイトに人気があるが、静止画なのに対し、「Wether Girl」が動画というところは、一歩先をいっているように感じる。
この「Wether Girl」に限らず、台湾人特有の楽天的な性格を反映してか、あっけらかんとした露出系のアイドルは常にテレビや巷をにぎわせている。素人でもない、プロでもない、ニッチな立ち位置にある動画コスプレ軍団、昨今のスマホ時代にぴったりマッチしているだけに、今後の展開に注目していきたい。