名物料理は別名ぶっ飛びスープ「佛跳牆」。アワビ、フカヒレなど高級食材がツボに入った10人用の料理なので、誕生日などパーティー用に注文するのがベター。
路地裏の古臭ーいこの店が星を取ることを誰が予想したか。最もサプライズを呼んだ店なので挑戦しがいはある。タイミング次第で意外と容易に予約が入れられるかも。
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初代の阿明(アミン)師父は60年前、台北市内・円環の料理店で料理人人生が始めた。
修行を積むこと20年、ようやく自分の店を持って41年。
その味を守り続けている。とはいっても、今は父の背中を見て育った息子が厨房を守っている。
息子さんは料理人として25年のキャリア。
だいたい厨房の中心にいるのはこの2代目だが「簡単なのは今もチョチョイと作っている」とのこと。
とは言っても阿明師父は厨房を離れることはない。
それをご家族は「ここは父の遊び場のようなものだからねえ」という。
オーナーの奥さんはちょっと気難しい。
客に出す前にできた料理を撮らせてくれ、というリクエストに「アンタに撮らせる料理は3種類で十分だろ?ホントは取材は受付けてないのを、特別に許可したんだ。ホラホラ、早く終わらせて帰んな。これから閉店まで忙しいんだ」と容赦ない。
ということで数品を見せてもらったあと、手早く厨房を追い出された。
5〜6人が入るといっぱいになるような厨房、火炉は3つ。
そしてシェフがすべての鍋を振り、助手は魚を開いたりヘルプに入るほか、仏跳スープの火元の面倒を見る助手、トコブシ、腸詰などオーブンの前に立つ助手が1人。
ここに15分ほど陣取り、時にシェフに声をかけることができました。
お母さんに比べシェフはとても気さくで「この前10年ぶりに東京に行ったんだ」など、鍋を振りながらもこちらの質問に丁寧に答えてくれた。
「来年?ミシュランの取材陣はもう来ないと思うよ。僕は今回のミシュラン、中華料理店に与えた星の数は少なすぎと思ってる。2回目は新しい店がもっと増えるといいんだけど」星をとって、夕食どきは2ヶ月待ちと、あまりにも忙しい日々になり、シェフも尋常ではない状況に戸惑っているようだ。
で、他の店ももっと脚光を浴びてもらいたい、ということを身をもって感じているようだ。
今度は撮らせてもらえなかった名物の「トコブシ」「カニおこわ」を自分で注文して写真を掲載したい、と思った次第です。
興味のあるかたは、ググって探してください!
今回撮影させてもらった料理
前菜のごぼう炒め
湯通し牡蠣のもろみ醤油かけ
蒸し鶏
香腸(台湾風の腸詰)
仕込み中の蒸し魚
佛跳窗
仕込み中のカニ料理
明福台菜海鮮
住所 : 10491台北市中山區中山北路二段137巷18-1號
電話 : +886 2 2562 9287
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