台北市内から容易に訪れることができるタイヤル族(台湾原住民族のひとつ)の里、烏来。原住民文化を感じられるだけでなく、ラクラク行けちゃう温泉地でもあります。
MRTの終着である新店駅からバスに揺られて30分ほど、台北市内からはおよそ1時間で山あいの集落、烏来に到着です(但し週末には渋滞が予想されますので、余裕を持って!)。
まず見えてくる烏来老街は、お土産屋・食堂・タイヤル民族博物館・温泉施設などが並ぶメインストリートです。
歩く人々の手にはさまざまなオヤツ。山豬肉香腸(イノシシ肉のソーセージ)や温泉玉米(ゆでトウモロコシ)、温泉玉子などどれもおいしそう!食事は竹でごはんを蒸し上げた竹筒飯や石板烤肉(石板焼肉)、各種山菜に、小米酒(アワ酒)をどうぞ。野生のバナナも売られていましたよ~。
老街の先の橋の上から見下ろすと水はきれいなヒスイ色。そしてその先にはウジャウジャと上半身裸の人だかりが…!
そこは野外の公共温泉となっていました。
足湯、水風呂、そして温度の違ういくつかの湯船。天然サウナまでつくられているようでした。ご丁寧にカーテンで仕切られた簡易更衣室まであって、野性味あふれる露天風呂が気軽に利用できます。これが無料なんだから驚き!
熱くなっちゃったのか隣の川で泳いでいる人、寝ころんでいる人、ストレッチしている人、なんか食べてる人、湯船浸かりながらスマホゲームしてる人…ついでにワンコはウロウロウロ…みなさん自由!好き勝手!
こんな風景を横目でチラ見しながら、迫りくる壮大な山と川の景色を楽しみつつ入浴。
「あ~いい湯だな」
ここからさらに徒歩で30分ほど山を登って行くと烏来の滝。この時期は桜も愛でられより一層美しい!数軒のお店も並んでいました。が、かつて人気だったタイヤル族の踊りが見られる劇場は残念ながら閉館した模様。
そこでロープウェイに乗って滝の向こう側へ行ってみることに。その先には「雲仙楽園」というアミューズメント施設が。しかし遊園地として栄えたのは昔の姿。今は公園といった方がしっくりくる様子で、さらに昨年(2015年)8月の台風で甚大な被害を受けたため園内は一部は立ち入り禁止となっていました。未だ土砂崩れの様子が見て取れるほど。より一層寂れた印象が拭えませんでした。
とはいえ、至るところで原住民文化を感じることのできるエリア。台北市内の雰囲気とはまた違った旅が楽しめるはずです。
[map zoom=”15″]新北市烏来区烏来老街[/map]
新北市烏来区烏来老街
MRT新店駅前または台北車站から849バスに乗車、終点烏来バス停下車すぐ(新店駅から30元、台北駅から45元)
※トロッコは2015年の台風の影響で2016年3月初現在運休中。復旧まではまだしばらくかかりそうです。滝までは徒歩またはトロッコ駅前のタクシー(270元)