【バス旅DATA】
路線:首都客運 民生幹線〔旧路線名518〕(圓環-麥帥新城)
乗車ルート・運賃:馬偕醫院→公教住宅 15元
所要時間:半日(観光時間含む)
※運航時間・運賃・路線は変更される場合があります。
※路線518は2017年7月5日から、路線名が「民生幹線」に変更されました。
【バス旅ポイント】
①店舗がクローズしている週始めは避けるのがベター!
②個性的なショップがいろいろ、お好みの店を見つけよう!
⇒ 台北市バスの概要
台北屈指のおしゃれエリアにバスでGO!
おしゃれなカフェやショップが並ぶ富錦街(フージンジェ)がある民生社區(ミンシェンソーチュイ)エリアに行きたくなった。ここは台北女子はもちろん、日本人の女性にも人気のエリア。でも最寄りのMRT松山機場(空港)站からは歩いて15〜20分と、ちょっと不便。でもバスならすぐ近くまで行くことができる。
MRT雙連站1番出口から東へ50メートル先に人だかりがあった。そこが馬偕醫院バス停だ。実は捷運雙連站というバス停もあるが、MRT雙連站からは馬偕醫院バス停の方が若干近いのだ。平日の10時半、路線図の表示には5〜10分の割合で運行とあるが、ずいぶんと待たされて目的のバスはやって来た。このバス停には、いくつもの路線が停車するが、皆が待っていたのは518のバスのようで、バスが止まるとワラワラと群がり、前後構わず開いたドアから乗り込んだ。私も遅れまいと、あわてて後に続く。
「下車收費(後払い)」を示す文字が灯っていたのでそのまま乗り込む。当然満席。私は後ろのドア近くに立つ。窓の外にはビルと商店、車とバイクと歩行者、都会の光景だった。しばらくしてブザーが鳴りバスは止まった。すると後ろのドアからピピッと音がして数名が降りて行った。よく見ると料金支払い用の悠遊カードのリーダーが後ろにも取り付けてあって、これを使えば後方ドアからの降車も可能だという。運転席の脇にしか取り付けられていないと思い込んでいたから、ちょっと驚いた。これは便利だ。ただし、現金払い、優待料金(悠遊カードの割引も含む)の場合は前方ドアから降りなければならない。バスは乗客を乗せては降ろし、ひたすら真っすぐ走り約20分後、目的の公教住宅バス停に着いた。私も後方ドア脇のリーダーにカードをかざしてバスを降りた。
台湾式シャンプーでスッキリしたらワインと台湾料理でカンパイ!
バス停は民生東路四段にある。降りると緑の並木が続く整然とした道が見えた。両脇には商店が軒を連ね、その前にはタイル敷きの歩道。いつも見慣れたごちゃごちゃした台北の街とは少し違う雰囲気。今日の目的のひとつは『Relax hair』(台北市民生東路四段75巷3号)に行くこと。ここは日本人オーナーが経営するヘアサロンで、台湾式シャンプーが体験できるという。かわいらしいカフェ風の店内。日本人スタッフも常駐しているので言葉の心配もない。着席するとシャンプーを頭につけてゴシゴシ、水を加えながらゴシゴシ、あっという間にモコモコと泡立ってきた。が、不思議なことに液ダレはない。椅子に腰かけたままゴシゴシ&モコモコ。頭皮をマッサージしながらのシャンプーはこの上なく気持ちいい。頭スッキリ、ついでに髪もきれいになって女子力アップ! もちろん男性の利用もOKだ。
続いてランチに訪れたのが、オシャレに台湾料理がいただけると話題の『富錦樹台菜香檳at Fujin Tree』(台北市敦化北路199巷17号)。台湾料理と合わせるのはシャンパン、そしてワイン。洗練された空間もステキだ。庶民的な家庭料理というイメージが強い台湾料理だが、ここはオシャレな台湾人の友人宅でおうちごはん、といった感じ。カジュアルさもあってくつろげるのがイイ。もちろん食事も大満足!
おなかもふくれたところで、エリア散策に出かけるとしよう。ひとまずバス通りに戻ると、『泉發蜂蜜』(台北市民生東路四段104号)を見つけた。ハチミツとハニーを使ったコスメが人気の店だが、店頭でヘルシードリンクも販売していた。そこで街歩きのお供に一杯購入。光復北路を越えてその先の路地を曲がる。日本発のアパレルショップ『BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS』を横目に歩いて行くと、ようやく「富錦街」のサインが見えた。
ファッショナブルなショップ&カフェ。たまに顔を出す魅惑の小吃店
そこはバス通り同様並木道が続いていた。通りはやや狭く、交通量が少ないせいか先ほどよりのんびりとした雰囲気がただよう。低階層のアパート、その1階にはカフェやオフィスやショップが点在し、ハイセンスなスタイリッシュタウンの趣きがある。この辺りはかつて台北に駐留していた米軍が整備したそうだ。アパートの前に前庭があったり、木々や公園が点在するなど、どことなく普段目にする台北の風景とは違い、いい雰囲気。
『Fujin Tree355』(台北市富錦街355号)は、服飾・服飾小物・雑貨などを扱うセレクトショップ。台湾製にはこだわらないが、多くのMIT(Made In Taiwan)グッズも扱う。抜群のセンスで選び抜かれた手仕事の温もりが感じられる品々はきっとお土産にしたくなるはず。となりには系列のカフェもあって、テラスでは欧米人の客がブレイク中だった。
さらに富錦街を歩く。カフェ、雑貨屋、またカフェ……。気になる店が多いが、残念ながら本日休業の店も目立つ。今日は月曜だった。どうやら月、火曜休みの店が多いようだ。ちょっと失敗。しばらく行くと、ローカル臭を放つ店が軒を連ねている。なんだかこのエリアに似つかわしくない気もするが、涼麵や水餃子を売るそれらの店は、遅い昼の時間だというのに地元の人でにぎわっていた。こんな光景が見られるところが、台湾のおもしろいところ。
お茶のあとは、絶品パイナップルケーキを求めて
三民路を右手に曲がり路地裏へ入ってみる。路地から路地へあてもなく歩いていると、ステキな店を見つけた。皮革製品の『figure21』(台北市新中街8巷16号)。工房も兼ねていて作業中のご主人がいた。どこか見覚えのある店名に話を伺うと、ガイドブックでもよく紹介されている手づくりバッグの店で、数日前に東區から引っ越して来たばかりだという。カバンのほかにも、ペンケースやカードケースなど、プレゼントやお土産にもよさそうな手ごろな小物もある。
続いて民生東路を渡り、エリアの南側へ行ってみた。かなり歩いたので、そろそろ休憩を、と思って立ち寄ったのが『虎屋cafe』(台北市民生東路五段36巷20号)だ。数あるカフェの中でここを選んだのは、テラス席から地元民の日常が垣間見れそうだったから。ちょっと変わったパチパチキャンディーの乗った跳跳虎咖啡とブラウニーをオーダーし、しばしの休息。となりの公園から聞こえる子供たちのはしゃぐ声がBGM。
店を出て次に向かったのが『微熱山丘』(台北市民生東路五段36巷4弄1号)。ここは日本にも出店しているパイナップルケーキの名店。本場の味を友人へのお土産にと立ち寄った。ひと箱買って、民生東路四段へ。そして行きに下車したお隣のバス停、介壽國中から再び518のバスに乗り帰路に着いた。