【バス旅DATA】
路線:光華巴士 兒童新樂園接駁車2號線(兒樂2號線)(兒童新樂園-捷運劍潭站(基河))
乗車ルート・運賃:劍潭站→兒童新樂園 15元・子供8元
乗車時間:1日
※運航時間・運賃・路線は変更される場合があります。
【バス旅ポイント】
【バス旅ポイント】
①臺北市兒童新樂園は大人も楽しい!
②兒童新樂園では悠遊カード必須!(園内でもチャージ可)
③隣接する國立臺灣科學教育館や臺北市立天文科學教育館でも遊べる!
④帰りには、士林夜市にも立ち寄れる!
⇒ 台北市バスの概要
乗ったのは送迎のシャトルバス
安近短の旅行先として人気の台湾。「安い」「近い」「短い」だけでなく、治安のよさや人々の温かさなど、「安心」して過ごせる海外旅行先として子連れ旅行者も増加中。台湾旅行といえば、食べ歩きにショッピング、けれどそれだけでは子供は満足いたしません。そこで、やって来たのはMRT劍潭站。ここからバスに乗り、2014年末にオープンした遊園地『臺北市兒童新樂園』(タイペイシーアートンシンラーユァン)に、娘と一緒に行ってみた。
1番出口を出るとすぐに案内板。矢印どおりに進むとバス乗り場に出た。その一番端っこが目的のバス停。ここだけコーンが立ち、係員がいる。すでに列が伸びていた。子連れ、赤ちゃん連れ、学生グループ、オバサンが1人……。列の一番後ろに並ぶと、バスはすぐにやって来た。
兒童新樂園接駁車2號線はその名のとおりMRT劍潭站と臺北市兒童新樂園を結ぶシャトルバスだ。以前はMRT圓山站の駅前にあった兒童樂園がリニューアルし、駅から遠くなったのでバスを運行させた。いわば送迎車。よって無料でしょ? と思いきや乗車時にピピッと悠遊カードをかざす。大人15元、子供8元。有料でした……。
バス内はいたって普通の路線バス。かわいくデコレーションでもされていれば気分も上がるのに、なにもない。でも、運転手はユーモアあふれる人だった。
「え〜、車内は飲食禁止です。だからそのお菓子は、おじちゃんにくださいな」
思わず車内に笑いがこぼれた。そして約7分後にバスは到着した。
台北メトロが運営する遊園地。悠遊カードが大活躍!
バスを降りると目の前が臺北市兒童新樂園の入口だ。そして目につくのが悠遊カードのチャージ機とカードリーダー。それに係員もMRTの制服ではないか! それもそのはず運営は台北捷運(台北メトロ)。だから入園も悠遊カードがないと入れない。乗り物もすべて悠遊カードでの支払いだ。カードは入口の販売所で購入できる。カードのない幼児は大人が2度ピピッとすればOK。ちなみに、カードの返却は、販売所か遊客服務中心ででき、MRT駅の窓口とは違い、手数料はかからない。
ゲートをくぐると子供は走り出した。観覧車、メリーゴーランド、バイキング……。さぁ、なにから乗ろう。都会の遊園地はコンパクトにまとめられていて、3階構造になっている。まず最上階へ行ってみる。子供に手を引かれるようにチェーンタワー「宇宙迴旋」に並ぶ。休日の午前中だが、さほど混雑もなく待ち時間は5分ほど。だから子供もあきることはない。私も子供と一緒にブランコに座る。ゆっくりと回りだし地面が遠くなる。だんだん回転スピードが上がってくると、なぜか笑い出してしまう。思いのほか楽しい。次は観覧車「水果摩天輪」。そんなに大きくはないが、もともと高い場所にあるため台北市内が見渡せ、気持ちいい。
どれも小規模なアトラクションながら身長制限が意外にも厳しく、背の低い我が娘は乗れるものが限られる。ジェットコースターやバイキング、ゴーカートはアウト。見た目には危険そうでもないのに。子供をおいて乗るわけにもいかず私も渋々断念。あれ、私の方が楽しんでる?
園内にはフードコートやコンビニもある。おなかが空いたら腹ごしらえをして、また乗り物へ。1階にはチケットのいらない公園や屋内遊び場もある。午後になって混みだしてきた。それでも待ち時間は20分ほど。予想以上に、大人でも十分に楽しめた。
科教館と天文館、シメは士林夜市
『臺北市兒童新樂園』のお隣には『國立臺灣科學教育館(グォリータイワンクーシュエジャオユーグアン)』と『臺北市立天文科學教育館(タイペイシーティェンウェンクーシュジャオユーグアン)』がある。今日はキッズデーとして丸一日楽しむつもりだから、それらにも立ち寄ってみよう。
『國立臺灣科學教育館』は、体験を通して科学に触れられる施設。常設展示の理解には言葉の壁を感じるが、大きなピタゴラ装置みたいな仕掛けは単純に体を使って楽しめる。定期的に特別展も開催されていて、日本のキャラクター関連は地元でも人気。子供も楽しめることだろう。すべて屋内施設なので、雨の日や暑い日の利用にもおすすめだ。また、地下フロアには恐竜の時代をイメージしたフードコートが、2階にはレトロなラボ風のカフェテリアがある。どちらも趣向を凝らした雰囲気で、食事がいっそう楽しめる。
『臺北市立天文科學教育館』は、天体に関する博物館。おすすめはドーム型劇場での映画鑑賞。プラネタリウムなど、星に関する映像だけでなく、子供向けの映画も上映されている。今回はリスの生活を描いたドキュメンタリータッチの3D映画をもう1つある一般劇場で鑑賞。言葉は中国語だが映像だけでも十分楽しめる。なぜなら最近の映画館にもないくらいのド迫力大画面。3Dメガネをかければ映像が目の前に飛び出してくる。冷房の効いた館内で、子供は画面に釘付け、親はちょっとウトウト。
天文館を出たら、陽は西に傾いていた。再び『臺北市兒童新樂園』前から兒樂2號線に乗ってMRT劍潭站まで。駅から続く道沿いには屋台が並んでいる。そう、ここはあの士林夜市(シーリンイエースー)。台湾きっての観光夜市だ。屋台料理を食べ歩きたい。子供が喜ぶゲーム屋台もいっぱいある。私たちは夜市に向かった。子連れ旅・夜の部のスタートだ。
【施設データ】
◆臺北市兒童新樂園
住所:台北市承徳路五段55号
入園料:大人30元、子供15元、6歳以下無料
乗り物:20〜30元/回
開園時間:9:00〜17:00(日、休日前〜18:00 土、夏・冬休み〜20:00)
休園日:なし
ホームページ
◆國立臺灣科學教育館
住所:台北市士商路189号
入館料(常設展):大人100元、子供70元、6歳以下無料(展示により別途要料金)
開館時間:9:00〜17:00(土、日、祝、夏・冬休み〜18:00)
休館日:月
ホームページ
◆臺北市立天文科學教育館
住所:台北市基河路363号
入館料:大人40元、子供20元、6歳以下無料
劇場:大人100元、幼児・子供・65歳以上50元(劇場のみの場合は入館料なし)
開館時間:9:00〜17:00(土〜20:00)
休館日:月
ホームページ
【ミニコラム】ココも行きたい!
故宮博物院&士林官邸
兒童新樂園接駁車1號線(兒樂1號線)は、兒樂2號線と違い、MRT士林站、MRT芝山站と『臺北市兒童新樂園』を巡回するコース。士林站からは台北の2つの名所にアクセスできる。
徒歩圏内にあるのが『士林官邸』(シーリングァンディー)。故蒋介石夫妻が居を構えた邸宅を開放、花の季節には見事な庭園が楽しめる。
また、士林站から255、304、815、紅30(天文館経由)、小18、小19バスに乗れば『國立故宮博物院』(グォリーグーゴンボーウーグァン)に行くこともできる。
これらをコースに組み込めば、パパ&ママ、おじいちゃん&おばあちゃんも一緒に、バスを使ったワンデー・プランが楽しめる。