人は、未知なるものへの好奇心から、更に上へ上へと登りつめたくなるものです。これまで台湾の最高峰レストランは85階だったのですが、2010年末、 86階に新たに海鮮料理店「頂鮮101」がオープン。最高峰の新記録を打ち立てました。台湾の飽くなき美食への追及心はたいへんなものですね~。
というわけで、「歩く台北」としても更に一階層上への好奇心を押さえきれず、さっそく見学することにしました。
2フロア分はあるだろう広々とした店内にはシャンデリアが下がっていて、調度品も輸入家具などをふんだんにつかってあります。
天気はよくなかったですが、86階、300数十mのビューです。なんだか、山の頂上から見下ろしているような気分です。
龍山寺で有名な海鮮料理レストラン「台南担子麺」の支店、ということでした。ウェッジウッドの食器で台湾料理がサーブされる「ヌーベルシノワ」の元祖として脚光を浴びた店です。あの下町にあるレストランが台北でいちばん注目のエリアに進出するとは、正直言って驚き。聞くと、いくつかの投資家が集まって、半年の改装期間を経て、2010年末からオープンしたとのことでした。
この西洋趣味を嫌悪する人もいるかもしれませんが、中華圏に住む多くの人にとっては「西洋の高額な調度品は富の象徴」と喜ばれるようです。だから、こちらのお店には、中国大陸からのVIPも多いのだそうです。
メインダイニングエリアから奥に入っていくと、VIPルームが並んでいます。何しろ、ガラス張りの高窓から見下ろすビューが最高です。一室のミニマムチャージは2万元から、というのにもビックリ!
注文は、このi-pad版 メニューから。すごいお金かけてる!
これ、何をするところか分かります?おトイレの化粧室なんです!(女性用)。男性用は窓際から立ちションできるような作りになってました(笑)。
85階のレストランはワンフロアを2分割して2店舗(台湾料理と洋食)あるのに対し、86階はまるまるワンフロアを独占しています。だからさぞや食事にかかる費用も高いだろう、と気になると思いますが、ランチタイムはひとり1380元のコースから。サービス料込で1500元そこそこなので、日本円で4000円強。思ったほど高くはないでしょ?
ナマコは、日本人で苦手な人が多い食材ですが、こちらのは絶妙なやわらかさに戻してあり、ソースがマイルドでたいへんおいしくいただけました。
こちらのPR担当の方はとっても親切で、見学の取材班に1980元のコースをふるまってくれたのでした!2種類選べるのですが、刺身やイクラのオードブルから始まって、料理7品とデザート、フルーツがついて、じゅうぶんに満腹できるコースでした。
こちらが看板の「台南担子麺」。ウェッジウッドの器で食べる庶民食。なんだか崇高な食べ物に見えます。
イセエビ、各種カニや蝦、鮮魚がある水槽があるのは、高級海鮮店とかわりなし。
[map zoom=”15″]台北市信義路五段七號[/map]
台北市信義路五段七號(台北101金融大樓)86樓
TEL 0800-008687 , 02-81018686
営業時間 11:30-22:00(ラストオーダー21:30)年中無休
http://www.dingxian101.com/